2006年5月11日 夢限大 私立中高合同説明会 参加雑感

 

以下は、大井町きゅりあんで開催された、「夢限大」という名の合同説明会に関する雑感です。会場で催されたパネル・ディスカッションの中から、印象に残ったフレーズをお伝えして、簡単なコメントをつけてあります。

 

(保護者の方へ)なぜ私立中を選んだか?

 

 「6年間という長い期間のなかで好きなことに没頭できるから」

 

 ⇒あいだに高校受験を挟まないことの最大のメリットだと考えています。じっくり好きなことに取り組むことで、将来的な職業選択という視野も含めた大学選び(進路選択)が可能となります。やはり、子どもたちには、興味・関心をどのように社会の中で活かすか、という視点で進路選択して欲しいと思います。

 

 「社会に出てからの「精神的なつながり、支え」になるもの、を手に入れて欲しいと思ったから」

 

 ⇒某塾の名物教師がよく言っていたことですが、中学受験して入学した学校で出会う友人は「一生モノ」の

  友人です。それは思春期の最も多感な時期をともに過ごすことで、大学時代に出会えた友人よりも濃

密な時間を共有できるからです。

  実際、同窓会などがあったときにも、いい歳をして馬鹿騒ぎを起こしやすいのは、中高時代の友人と飲

んだとき。そして、大学進学時点からお互いにバラバラの道を幅広く歩んでいくから、情報交換をする

際にも、幅広い視点からの刺激を受けているような気がします。

 

 

(先生方、卒業生の方へ)別学の良さ・特徴は?

 

 「学者タイプの子、オタクっぽい子でも居場所ができるのが男子校のよさ」

 「大学に入学後、共学校の友人のほうが「女らしい」ように感じた。男子がいないことで、精神的にも肉体

的にもたくましい女の子が育つような気がする」

 

 ⇒共学の場合よりも、様々なタイプの子に居場所ができやすいのかもしれませんね。でも、これを異性の目

を気にせずにすむことのメリット・デメリット、どちらでとらえるかはご家庭によりそれぞれでしょうね。

  その他、こんなコメントもありました。

 

 「数学の苦手な子が、理系大学に見事現役合格した。異性がいない分、受験勉強に集中できたようだ」

 

 ⇒これも生徒さんによりにけりでしょうか。でも、カップルが2人そろって志望校に現役合格できたという

話を、僕は聞いたことがないのです。

 

 

 (先生方へ)中高一貫校のメリットは?

 

 「部活などでは、高校生が中学生の面倒をよく見ている。傍目から見るとちょっとした親子のようだ。

  新入生にとっても、目の前に、将来自分が大きくなったときの姿がある。大きなお兄さん、お姉さんのい

る環境というのは、目標を立てやすいのではないか」

 

 ⇒確かに新入生の頃、部活を指導していた高2の先輩方はとてもかっこよくも見えたし、どこか甘えられる

ような部分も感じていた気がします。1つ上、2つ上の学年くらいでは、どうかすると「仲間」のような

気分だったから、生意気な口も利きましたが、高校生からたしなめられるときは「そうか。。」という気持

ちになったのを覚えています。先生から言われたときとは、また違う気分でした。

(これは、学生の方が塾講師や家庭教師をされている時にも、同様にあてはまるかもしれませんね)