第一次産業のまとめ
@ 日本の農業
< 品目別の主な生産地域 >
米:東北や北陸地方を中心に大規模な河川下流の平野部(7〜8つ)
いも:やせた土地(火山灰地)(2つ)
野菜: 大都市近郊(愛知、千葉、茨城など)
温暖な地域での促成栽培(2つ)
冷涼な地域での抑制栽培(2つ)
果物: 水はけのよい扇状地や山間の斜面・・・盆地(4つ)や河川中流の平野部(3つ)
畜産:北海道や南九州もしくは大都市近郊
< 日本の農業の基本データと現状 >
耕地面積は国土面積( ku)の約 %
農家の平均耕地面積は ha(
耕地の利用法としては が最も多く、農業生産高では が最も多い
せまい耕地で多くの人口を養うために
⇒ 農業を行う(せまい耕地に多くの人手・肥料をかけ、収穫高を増やす)
※コストが高くつくため、 で生産された外国産農産物との価格競争には弱い
<せまい耕地を増やすための様々な工夫>
干拓・・・
(場所、産物) (秋田、 ) (岡山、 ) (佐賀など、 )
開拓・・・
(場所、産物) (長野、 ) (鹿児島、 ) (
客土・・・ (草木の腐った を、人工的な洪水で入れ替える ⇒ 流水客土)
(場所、産物) (
湿田の改良・・・信濃川下流の越後平野( 、 )
(場所、産物) (新潟、コシヒカリ)
濃尾平野の 地帯
(木曽三川( 川、 川、 川)の分流工事)
用水路・・・
(場所、水源) (郡山盆地、 ) (讃岐平野、 )
愛知三用水:
(知多半島、 ) (岡崎平野、 ) (渥美半島、 )
大利根用水、両総用水
(九十九里平野・ 、利根川)
(※ 工業用水、生活用水としての水路・・・琵琶湖疎水、玉川上水、神田上水など)
<その他 収穫量を増やしたり農業の効率を高めるための工夫>
・品種改良・・・味のよい作物、病気や寒さに強い作物、収穫量の多い作物を目指す。
最も多くつくられている稲の品種は
冷害に弱かったササニシキはコシヒカリとかけあわせ、 に改良された。
・農業の共同化・・・農業機械の購入や農作業を共同で行う。農業の大規模化を進めることも目的として
最近、 による農業が認められた。
・農業の大規模化・・・農家一戸あたりの耕地面積や、家畜の飼育頭数を増やして、生産コストを下げる。
は大規模化が進んでいる。
A 日本の林業
広葉樹林・・・保水能力に優れた「 」。ブナなど
針葉樹林・・・ ので、木材に適している。スギ、ヒノキなど
⇒戦後、人口の増加にともなう住宅の需要増のため、数多く植林される
(欠点:保水能力はそれほどないので、水害に弱く土砂崩れを起こしやすい)
※課題 外国産の安い輸入木材との競争、花粉症の発生
(日本は険しい山地が多く、森林の手入れに手間と費用がかかるから)
天然の三大美林・・・ (青森)、 (秋田)、 (長野)
人工の三大美林・・・ (静岡)、 (奈良)、 (三重)
B 日本の水産業
<日本の周りの主な漁場と漁港>
三陸海岸沖の 東シナ海の オホーツク海
(トロール漁業) (北洋漁業)
(とれる魚) イワシ、サンマ タイ、ヒラメ サケ、マス、スケトウダラ
(主な漁港) 、
※日本最大の漁港・・・ (遠洋漁業がさかん)/ 日本海側最大の漁港・・・
<いろいろな漁法>
トロール(底引き網)漁業 ・・・ヒラメ、カレイ まき網漁 ・・・イワシ
ぼう受け網漁 ・・・サンマ はえ縄漁 ・・・マグロ
一本釣り漁(土佐清水港) ・・・カツオ
<漁業の種類>
(とる漁業) 漁業・・・数日から数週間かけてイワシやタイ、ヒラメなどをとる。漁獲量は急減。
漁業・・・日帰りで行う漁や地引き網など。生活廃水などによる海の汚れが問題。
漁業・・・数ヶ月かけマグロなどをとる。 や
の設定のため漁獲高は養殖以下に減少。
| 漁業資源の減少、漁獲高の制限の拡大
↓ (例:クジラ・・・商業捕鯨は禁止/マグロ・・・漁獲高制限/ウナギやイワシも減少中)
(育てる漁業) (例 のり わかめ ホタテ貝 カキ
(産地)
真珠 ブリ(ハマチ) マダイ )
(産地)
(例 サケなど)
日本の第一次産業に共通する課題
収入が不安定で、外国の農林水産物との競争に弱い産物が多いため、あとつぎが少なく高齢化が進んでいる。
⇒ 考えられる対策:
安全な産物、ブランド力があり外国との競争に勝てる産物をつくり、育てること
ブランド力のある産物は積極的に外国へ輸出していくこと
食糧安全保障、食料自給率(現在 %)の向上
(解答編)
第一次産業のまとめ
@ 日本の農業
< 品目別の主な生産地域 >
米:東北や北陸地方を中心に大規模な河川下流の平野部(7〜8つ プラスアルファ2つ)
石狩平野、秋田平野、庄内平野、仙台平野、越後平野、富山平野、関東平野、筑紫平野 / 上川盆地、横手盆地
いも:やせた土地(火山灰地)(2つ) 十勝平野、シラス台地
野菜: 大都市近郊(愛知、千葉、茨城など)
温暖な地域での促成栽培(2つ) 宮崎平野、高知平野
冷涼な地域での抑制栽培(2つ) 野辺山原(長野)、嬬恋村(群馬)
果物: 水はけのよい扇状地や山間の斜面・・・盆地(4つ)や河川中流の平野部(3つ)
山形盆地、福島盆地、後部盆地、長野盆地 /
津軽平野、岡山平野
畜産:北海道や南九州もしくは大都市近郊
< 日本の農業の基本データと現状 >
耕地面積は国土面積(38万ku)の約12%
農家の平均耕地面積は2.0ha(北海道は22ha) ⇒アメリカの農家は100ha以上
耕地の利用法としては水田(稲作)が最も多く、農業生産高では畜産が最も多い
せまい耕地で多くの人口を養うために
⇒ 集約農業を行う(せまい耕地に多くの人手・肥料をかけ、収穫高を増やす)
※コストが高くつくため、大農法で生産された外国産農産物との価格競争には弱い
<せまい耕地を増やすための様々な工夫>
干拓・・・八郎潟 児島湾 有明海
(場所、産物) (秋田、あきたこまち) (岡山、マスカット) (佐賀など、のり)
開拓・・・野辺山原 笠の原 根釧台地
(場所、産物) (長野、レタス) (鹿児島、さつまいも) (
客土・・・石狩平野(草木の腐った泥炭地を、人工的な洪水によって入れ替える ⇒ 流水客土)
(場所、産物) (北海道、きらら397、ななつぼし)
湿田の改良・・・信濃川下流の越後平野(暗きょ排水、大河津分水路)
(場所、産物) (新潟、コシヒカリ)
濃尾平野の輪中地帯(木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の分流工事)
用水路・・・安積疏水 香川用水
(場所、水源) (郡山盆地、猪苗代湖) (讃岐平野、吉野川)
愛知三用水: 愛知用水 明治用水 豊川用水
(知多半島、木曽川) (岡崎平野、矢作川) (渥美半島、豊川)
大利根用水、両総用水
(九十九里平野・下総台地、利根川)
(※ 工業用水、生活用水としての水路・・・琵琶湖疎水、玉川上水、神田上水など)
<その他 収穫量を増やしたり農業の効率を高めるための工夫>
・品種改良・・・味のよい作物、病気や寒さに強い作物、収穫量の多い作物を目指す。
最も多くつくられている稲の品種はコシヒカリ
冷害に弱かったササニシキは、コシヒカリとかけあわせ、ひとめぼれに改良された。
・農業の共同化・・・農業機械の購入や農作業を共同で行う。最近、株式会社による農業が認められた。
・農業の大規模化・・・農家一戸あたりの耕地面積や、家畜の飼育頭数を増やす。畜産業は大規模化が進む。
A 日本の林業
広葉樹林・・・保水能力に優れた「緑のダム」。ブナなど
針葉樹林・・・成長が早くまっすぐのびるので、木材に適している スギ、ヒノキなど
⇒戦後、人口の増加にともなう住宅の需要増のため、数多く植林される
(欠点:保水能力はそれほどないので、水害に弱く土砂崩れを起こしやすい)
※課題 外国産の安い輸入木材との競争、花粉症の発生
(日本は険しい山地が多く、森林の手入れに手間と費用がかかるから)
天然の三大美林・・・津軽ひば(青森)、秋田すぎ(秋田)、木曽ひのき(長野)
人工の三大美林・・・天竜すぎ(静岡)、吉野すぎ(奈良)、尾鷲ひのき(三重)
B 日本の水産業
<日本の周りの主な漁場と漁港>
三陸海岸沖の潮目 東シナ海の大陸棚 オホーツク海
(トロール漁業) (北洋漁業)
(とれる魚) イワシ、サンマ タイ、ヒラメ サケ、マス、スケトウダラ
(主な漁港) 銚子、八戸、気仙沼 松浦 釧路
※日本最大の漁港・・・焼津(遠洋漁業がさかん)/ 日本海側最大の漁港・・・境
<いろいろな漁法>
トロール(底引き網)漁業 ・・・ヒラメ、カレイ まき網漁 ・・・イワシ
ぼう受け網漁 ・・・サンマ はえ縄漁 ・・・マグロ
一本釣り漁(土佐清水港) ・・・カツオ
<漁業の種類>
(とる漁業) 沖合漁業・・・数日から数週間かけてイワシやタイ、ヒラメなどをとる。漁獲量は急減。
沿岸漁業・・・日帰りで行う漁や地引き網など。生活廃水などによる海の汚れが問題。
遠洋漁業・・・数ヶ月かけマグロなどをとる。石油危機や200カイリ経済水域の設定のため漁獲高は養殖以下にまで減少。
| 漁業資源の減少、漁獲高の制限の拡大
↓ (例:クジラ・・・商業捕鯨は禁止/マグロ・・・漁獲高制限/ウナギやイワシも減少中)
(育てる漁業) 養殖(例 のり わかめ ホタテ貝 カキ 真珠 ブリ(ハマチ) マダイ
(産地) 兵庫 岩手 青森 広島 長崎 鹿児島 愛媛
栽培漁業(例 サケなど)
日本の第一次産業に共通する課題
収入が不安定で、外国の農林水産物との競争に弱い産物が多いため、あとつぎが少なく高齢化が進んでいる。
⇒ 考えられる対策:
安全な産物、ブランド力があり外国との競争に勝てる産物をつくり、育てること
ブランド力のある産物は積極的に外国へ輸出していくこと
食糧安全保障、食料自給率(現在39%)の向上